セレモニーピアニストの日々

片山健太郎

セレモニーピアニストのこと

献奏ってなにをするの?

投稿日:2018年8月10日

以前の投稿で、献奏って何?と言う記事をアップしました。本日はその続きで、葬儀式の中で、献奏は何をするのか、というお話です。

葬儀式の宗派やスタイルによって、細かいところは色々違って来ますが、大きく分けると次の2つの役割を受け持ちます。

 1.式の進行を下支えする背景作り・・・つまりBGM
 2.故人様をお送りするための、文字通りの「献奏」

葬祭業を営むスタッフか、僧侶、日常的にご葬儀に参列する方でもない限り、葬儀式の流れを把握する必要もありませんので、具体的な流れをこの記事に書く事は致しません。要するに、式進行に合わせて、主役になったり、脇役になったり、盛り立て役になったり、というのを目まぐるしく繰り返すのが、献奏の役割だと思ってもらって結構です。実際に葬儀式での主役は、故人様とご遺族様になりますので、我々どもが主役という事にはなりませんが。

「献奏」と称しておりますが、実は、実際のお式の中で、演奏だけを静かに聴いて頂く機会は、ほとんどありません。事前にご遺族様が希望をされれば、葬祭スタッフに、献奏の時間を単独に組み込んでもらえたりしますが、通常の葬儀式は、葬儀式の後、棺の中への花入れ(葬儀社によって呼び方はまちまちですが、「お別れの時間」と呼ばれる事が多いようです)と、献奏を同時進行させるケースがほとんどです。もちろん、私としては、「献奏」の時間を他と同時進行させずに、単独で聴いてもらえたら嬉しいのですが、実際の葬儀式では、出棺時刻に制約があり、その中で、どうしても「お別れの時間」を優先せざるを得ませんから、なかなかそう言った事が難しいのです。

とはいえ、昨今の葬儀事情には変化があり、言葉は悪いですが、葬儀の「カスタマイズ」ができるようになって来ました。ご遺族様からの希望はもちろんの事、最近は「エンディングノート」という形で、故人様が、ご自身の葬儀を自分らしく挙げる事も可能になって来ております。できれば、「献奏」の時間を単独で取って頂く事で、私自身も故人様への「偲ぶこころ」を深める事ができ、演奏にも一層の想いが込められるので、将来的に、そうした流れになれば良いなあ、と言う願望が、心の奥底に眠っております。

さて、献奏の場面で実際に演奏される曲についてですが、こちらは日を改めて、記事にしてみようと思います。

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