今さら感がありますが、昨年末に購入した、ハイランドモルトウイスキー、スペイサイドモルトウイスキーを1本ずつ記事にします。2つのウイスキーには何の共通点も脈絡もございません。
まずはハイランドモルトから・・・。
(ハイランドモルトを試し飲みした記事はこちら)
かなり以前にハイランドモルトを試し飲みした際、私が勝手にナンバー1認定したウイスキー。
クライヌリッシュ14年
CLYNELISH AGED 14 YEARS
2021年末に購入していました。本音を言うと、オーバン14年もダルウィニー15年も全然旨かったんだが、私は猫の呪いをかけられていたのでねえ(笑)。
に゛ゃああああぁぁぁぁっ!!!!
簡単に言うと、蜂蜜とバニラをたっぷりかけたワセリンですね、これは。
がっつり甘めに振ったウイスキーで、飲んだ後のスパイシーさもほどほど。トワイスアップ(少量の加水)で、柑橘系の香りと酸味が乗ります。後味に樽感も。ロックにするとちょっと苦味が前面に乗るかなあ。ハイボール(ソーダ割り)も一応試しました。意外にもシャープでドライな切れ味が前面に出て、その後ろに甘みが広がる、と言う美味なハイボールでした。でも、わざわざこのウイスキーでハイボールを楽しむ気にはなれないね。せっかくこの価格帯(6~7,000円台)のウイスキーをハイボールにしてしまうんなら、それ相応の唯一無二感が欲しいところ。お湯割りはちょっと平凡。
もうこれはストレートで味わうに限ります。食後に少量をちびちびと楽しむにはもってこいです。すんごく深い味わい・・・と言う類のウイスキーではないけど、さりとて単調にもあらず。ちょうど半身浴で楽しむお風呂のような、絶妙な深み加減、と言ったところでしょうか。
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続いてスペイサイドモルトの話をします。
(スペイサイドモルトを試し飲みした記事はこちら)
スペイサイドモルトを試し飲みした後、私この中で一本選ぶなら、何が良いかなあと考えました。その時のナンバー1はグレンロセス13年でしたが、オフィシャルボトルではなく、(インディペンデント)ボトラーのウイスキーであり、しかも終売品でしたから、手に入れるのは難しい。次点のオスロスク10年も捨てがたいものがあり、悩んだ結果「ボトラーのオスロスク」に挑戦しようと思い立ちました。
で、買ったのがこれ。
GMコニサーズチョイス/オスロスク13年
GORDON & MACPHAIL CONNOISSEURS CHOICE AUCHROISK 2005 13YEARS
試し飲みでオスロスク10年(花と動物)を味わった際、「甘いのか辛いのか苦いのかよく分からん味」と言う印象を持ちましたが、このボトラーズものを味わった印象も、全く変わりません。
本当に甘いのか辛いのか苦いのか、はっきりしてほしい!
このウイスキー、「カスクストレングス(樽出し原酒)」で、アルコール度数57.6度という、真夏の窓際に放っておいたら自然発火するんじゃないかというような危険物ウイスキー!アルコール度数に由来する辛さはそれほどでもありませんが、自分のバカ舌では、オスロスクをちゃんと味わうことを、許されないのでしょう。でも良いんです。
高いお酒は旨いんです。
何たって1万円以上するんだから、旨いに決まっている。ろくすっぽ味もわからないのに、バカラのグラスをゆらゆらさせながら(実際はブックオフで買った中古のグラス)、ナイトガウンを羽織り(実際はスウェットを着用)、ロッキングチェアに座って(実際はホームセンターで買った安い木の椅子)、リッチな時間を過ごすのです。至福至福。
ハイボール、試しますか?なんかもったいない気もしますが、一応試しました。
全く割負けしない。「ゴラアアァァッッ!!オレをソーダなんかで割るなああぁぁっっ!!」と叫んでいるかのように、炭酸の中に己の存在をこれでもかと主張する、
ごめんさない、二度とやりません。
さて、最後に朗報です!
この4月より、サントリーやMHD(モエ・ヘネシー・ディアジオ社)のウイスキーが値上げされるとの事です。他社ウイスキーの多くの銘柄がこれに追随するのは間違いないでしょう。
つまりですよ、これは・・・。
「ウイスキーがさらに美味しくなる」ってことですよ!!
高いウイスキーは旨いんです。つまり値段を上げてしまえば、安いウイスキーも旨くなるんです!!1,000円のウイスキーって物足りないなあって思った人も、これが例えば2,000円にでもなってしまえば、あーら不思議、ちゃんと「2,000円の味」になります。2,000円なら、ちょっと良いウイスキーでしょ。そうでしょっ!
楽しみましょう!価格のマジックに引っかかってゆきましょう!これからウイスキーはどんどん高くなります。そしてどんどん「旨く」なるのです。
いやあ、うれしいね(T_T)
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