久しぶりに、セレモニー演奏「献奏」の事を書きます。
率直に申し上げると、献奏と言うお仕事、ここ最近はかなり減ってきていると言うのが実情です。
家族葬と呼ばれる少人数葬が増加し、以前のように縁の方が多数集まるお式が減少した事が影響しています。
加えて、昨今のコロナ禍において、大人数が一応に会する機会自体がありませんので、益々減ってしまうと言うことになります。
たとえ家族葬であっても、故人様のお好きな音楽を生演奏でお送りする事への意義が薄まることは無いのですが、このあたりは、我々取り組む者たちの力不足によって、献奏に対する認知が広まらなかった、と言うのが本当のところでしょう。
その辺りは私もひどく痛感するところであります。
そんな中、トリオ(3名)演奏で、故人様をお送りする機会をこの程得ることができました。
故人は、三重県にある建設会社の創業者様。ホテルでの「偲ぶ会」の演奏でした。
生前矢沢永吉がお好きだった、との事でしたので、矢沢永吉の代表的な3曲をトリオで、その他デュオ(2名)演奏で2曲を取り上げました。
もちろん、セレモニー演奏に特化したようなアレンジの楽譜は存在しませんので、こう言う曲は全て書き起こしになります。
文字通り、故人様だけのためのスペシャルアレンジ。他で同じものを聴くことはできない、1回限りの演奏でありアレンジングです。
全てお式が済んだ後、喪主様(現社長)がわざわざお礼に来られたので、きっと喜んで頂けた事と思います。
ご葬儀の風景については、プライバシーの問題もあって、なかなか動画や画像での公開は難しいのですが、今回は、喪主様のお計らいで、SNSでの動画投稿も行っております。
ありがとうございました。故人様の安らかなるご冥福をお祈りいたします。