セレモニーピアニストの日々

片山健太郎

イベント報告 セレモニーピアニストのこと

掛川市(静岡県)でトリオ(クラシック)の献奏をしてまいりました

投稿日:2023年2月17日

さる1月にクラシックのトリオ(3名⁾編成によるセレモニー演奏を、静岡県掛川市のイズモ葬祭、カデンツァ掛川にて奉献してまいりました。

ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノと言う変則編成でした。

故人様は5年ほど前に私たちの演奏(献奏)を聞かれたらしく、ご自身のお旅立ちにあたり、ぜひとも残された者に、この演奏を聴いてほしい、と言う思いがあった、とお聞きしています。セレモニー演奏に携わる者として、最大級の賛辞であり、同時に身が引き締まる思いで、演奏を献じてまいりました。

クラシック曲を演奏してほしいと言うご希望に合わせ、今回はオールクラシック曲で臨みました。残念ながら、この編成での楽譜はほぼ市販されておりませんので、一部一般的なトリオ(ヴァイオリン、チェロ、ピアノ)楽譜のチェロパートの読み替えで対応した以外は、私自身で新たにアレンジを起こし、対応しております。

市販の楽譜を使用しないメリットは、膨大なクラシック音楽から、自分で曲をセレクトできる事ですね。普段絶対この編成でやらないだろ、と言うような曲も取り上げることができる。せっかくの機会ですから、思い切った曲もセレクトいたしました。

・G線上のアリア(バッハ)
・オンブラ・マイ・フ(ヘンデル)
・アヴェ・ヴェルム・コルプス(モーツァルト)
・カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲(マスカーニ)

このあたりは、セレモニーでの定番曲で、市販の楽譜でも十分対応できます。

加えて

・交響曲第39番第2楽章(モーツァルト)
・ホフマンの舟歌(オッフェンバック「ホフマン物語」より)
・楽園にて(フォーレ「レクイエム」より)

と言った曲も、アレンジを起こして対応させていただきました。

せっかくなので、動画もひとつ掲載いたします。曲はスタンダードな「別れの曲(ショパン)」ですが、アレンジは書下ろしです。ヴァイオリンは蒲池明香さん、ヴィオラは田中文恵さんの演奏です。

おかげさまでご遺族様からも高い評価をいただくことができ、少しでも故人様のご供養になれば、こんなに嬉しいことはございません。

10数年前から普及し始めた少人数葬/家族葬。コロナ禍でさらにその勢いは加速し、こうした大規模な葬儀に関わる機会は少なくなりました。数少ない機会ではありますが、いただいたご縁を大切に、これからも歩んでまいりたいと考えております。

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