セレモニーピアニストの日々

片山健太郎

セレモニーピアニストのこと 献奏曲のこと

[年代別]献奏でご要望の高い曲[70代後半〜80代](2)

投稿日:2019年4月5日

前回からの続き、主に1960年代、昭和30年代後半の曲をセレクトします。

あくまでも、セレモニーでの演奏頻度の高い曲をピックアップしますので、必ずしも大ヒット曲を取り上げる訳ではない事をご理解くださいますよう!

※文中の敬称は略させて頂きます。

島倉千代子「人生いろいろ」

リクエストの大変多い「お千代さん」。セレモニーに合う曲を1曲挙げよと言われると、これが非常に難しい。ヒット曲が多いだけではなく、満遍なくご要望を頂戴するためです。表題には無理やり1曲を取り上げましたが、同じくらいご要望の高い「東京だョおっ母さん」、若き日の大ヒット「この世の花」「からたち日記」に加え、遺作となった「からたちの小径」など、どれも演奏頻度が高い曲ばかりです。
(1987年/昭和62年/中山大三郎:詞/浜口庫之助:曲)

ペギー葉山「学生時代」

こちらもまた、代表曲を1曲に絞るのが難しい歌手になるかと思います。と言っても、セレモニーでは、この曲か「南国土佐を後にして」のどちらかをお応えする事がほとんどです。「学生時代」のオリジナルはアップテンポですが、曲調はマイナーですので、スローに演奏する事で、セレモニーの雰囲気に合致させることができます。ごく稀にですが「ケ・セラ・セラ」を頂戴する事もございます。
(1964年/昭和39年/平岡精二:詞・曲)

坂本九「見上げてごらん夜の星を」

坂本九へのご要望もまた大変多いのです。そしてリクエストの多さで言うと、「上を向いて歩こう」を取り上げるべきかもしれません。でも、「見上げてごらん〜」ほど、セレモニーの雰囲気に合致する音楽は、そうそうあるものではありません。演奏家は、この曲を出棺の時、つまり棺を斎場から霊柩車へとご移動させる時に演奏します。出棺だけでなく、お別れの献花の場面にも合います。「川の流れのように」と同じく、セレモニー演奏のレパートリーとして、欠かすことのできない1曲なのです。
(1963年/昭和38年/永六輔:詞/いずみたく:曲)

舟木一夫「高校三年生」

「学生時代」と並び、青春歌謡の代表的な1曲。実は私と出身中学が一緒で、大先輩にあたります。私の中学時代にOBとして学校へ遊びに来られた事があり、間近で拝見したのですが、当時は舟木一夫と言う歌手を全く知らず、「へえ誰それ?」くらいの気持ちでした。今から考えると非常に勿体無い経験です。この曲もセレモニーでは、ハネずに、少しゆっくりと厳かな気持ちで演奏します。
(1963年/昭和38年/丘灯至夫:詞/遠藤実:曲)

加山雄三「旅人よ」

デビューから60年近くのキャリアを持ち、傘寿を過ぎても未だ、茶の間への話題に事欠かない、と言う点で、加山雄三のパワーにはすごく圧倒されます。代表曲といえば「君といつまでも」の方がふさわしいと思うのですが、ご葬儀へのリクエストとなると表題の「旅人よ」「海 その愛」、そして谷村新司との共作「サライ」の方が頻度が高いです。間奏のセリフと相まって、セレモニーの場で聴くのがちょっぴり気恥ずかしいのかもしれません。
(1966年/昭和41年/岩谷時子:詞/弾厚作:曲)

次は、いよいよ団塊世代からのリクエスト曲を取り上げるタイミングなのですが、その前に、70代後半〜80代の故人様のセレモニーにおいて、最も要望の高い歌手を未だ取り上げておりません。この記事の中で取り上げる予定だったのですが、代表曲を1曲に絞ることが難しく、次回以降に持ち越す事にしました。それは一体誰なのか?もうお分かりとは思いますが・・・。

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