セレモニーピアニストの日々

片山健太郎

雑記

電子ピアノの話

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私はピアノ弾きを職業としているクセに、楽器のこととなると非常に疎いのです。

今でこそ、グランドピアノを自分のスタジオに持っておりますが、個人事務所を営んでからしばらくの間、生ピアノ、いわゆるアコースティックピアノを持たずに仕事をしていました。

今は「デジタルピアノ」、またの名を「電子ピアノ」と言うものが充実しているので、何とかなってしまうのです。

もちろん電子ピアノは、どこまで性能が上がったところで模造品である事には変わりはない。でも、目の前で演奏されるでもない限り、普通の人に、電子ピアノと生ピアノの音色を区別させるのは至難の技です。

私も、これまで、何台も電子ピアノを購入しました。購入するときは、当然色々値段やらスペックやら調べますが、ここ数年、新規の購入がなかったせいで、あまり調べてきませんでした。

最近になって、仕事上必要となり、5-10万円クラスの電子ピアノを購入すべく色々調べ出したのですが、気付いてしまったのです。

「在庫が・・・ない!」

特に買おうとしている価格帯はひどいもので、ネットショップはおろか、楽器店や家電量販店などを覗いてみても、入荷待ちの値札ばかりを見かける始末。

ああ、マスクに続いて、またもや私の情報弱者っぷりをさらけ出してしまったか。

いわゆるコロナ禍の巣ごもり生活で、低価格帯の電子ピアノの需要が増えている、と言うニュースは見かけましたが、これほどまでに酷いとは思ってもみませんでした。

楽器系ネットショップの最大手サウンドハウスさんで検索をかけたところ、僅かながら即納可能なブツがありましたので、その中からコイツを速攻ポチりました。

コルグ(KORG) C1 AIR (ホワイト)

69,850円なり。

なぜ、コレは在庫があったのか?逆に不思議でなりません。

この機種は、日本製(Made In Japan)を謳っています。10万円未満の低価格帯の製品は、ほぼ100%中国をはじめとした海外製造品です。コロナ禍にあって、これらの製品や部品の調達に不具合を来していることは想像に難くありません。コルグも、私が現在使用しているSP-250と言う機種は中国製です。でも、昨年新発売になったC1は日本製だったために、現在のコロナ禍の状況で、他機種よりも有利に製品を流通させられたのかもしれません。

あくまでも私の憶測の範囲内での話ですが、色々考えさせられる事象ではありました。

ファーストインプレッションですが、私が使っているSP-250に比べると、いくぶん鍵盤のダンパーが柔らかになりました。あとアンプ(スピーカー)の出力がすんごい高い。25w x2って、一般家庭ではデカすぎるよ、音が。ちっちゃいラウンジスペースぐらいならPAなんぞ組まなくても十分演奏できそう。

その他は特にこの価格帯の機種の中で可もなく不可もなくと言う感じですが、私は、10万円以下の電子ピアノなら、コルグが一番好きですね。ちゃんと仕事で使えるスペックを満たしている。10万円越えならヤマハ。ヤマハの低価格帯は、家庭用に特化されていて、仕事には使いづらいのです。ローランドはスピード感のある独特なタッチが慣れない(ロック系ならローランドの方が適しているかも)、カシオのハンマーアクションはピアノ弾きには軽すぎる、カワイは今まで二機種しか触ったことがないが、どちらも音色に違和感があった、ノードは使ったことないから知らん(苦笑)・・・。かなり大雑把ですが、そんなところです。

※8月21日0:00現在、サウンドハウスさんは、C1 AIRのホワイトは在庫切れ、ブラックのみ在庫あり。アマゾンも色によっては在庫があるっぽい。刻々と在庫状況は変わるので、ご興味ある方はお急ぎ下さい。脚の部分は自己組立になりますのでご注意を。

    

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