セレモニーピアニストの日々

片山健太郎

ウイスキー 食と嗜好品

2022年に飲んだウイスキーで印象的だったもの3選&絶対当たらない2023ウイスキー展望

投稿日:2023年1月7日

同じ内容の記事を2021年版として2021年の年末に挙げていましたが、その記事の2022年版となります。

2021年の記事
2021年に飲んだウイスキーで印象的だったもの3選
2021年に飲んだコスパの良いウイスキー3選

前回は「全価格帯」と「コスパ」の2つに分けて記事化しておりましたが、今回はまとめて3つをピックアップしようと思います。

<1> バスカーアイリッシュウイスキー(ブレンデッド)

BUSKER IRISH WHISKEY

実売価格帯は2,000円台。いわゆる「コスパ」部門になりますが、全体的に華やかなフルーツ感が非常に強く、2,000円台とは思えない旨さがあります。ハイボールでも味わいが崩れないのもポイントが高い。製造元のアイルランド、ロイヤルオーク蒸溜所の開設は2016年、2022年日本に初上陸。発売当初はかなり品薄でしたが、最近はちょくちょく見かけるようになってきました。私はまだブレンデッドのバスカーしか飲んだことがありません。シングルモルトやグレーンもいずれ試してみたいです。アルコール40度

<2> ポートシャーロット10年

PORT CHARLOTTE 10YEARS

実売価格は6,000-7,000円台。ここ最近のウイスキー値上げラッシュの中では、比較的価格の上昇が緩やかだった印象です。もともとが他のアイラの12年ものに比べて価格設定が強気だったので、むしろこなれてきた感じもあります。アイラモルトらしいしっかりしたピートの中に、レモンや柑橘系のさわやかな香り、はちみつのようなねっとりとした甘み。やっぱり私はアードベッグやラフロイグのような「体育会系アイラ」より、こういう感じの方が好きなんだな。好みなんで仕方ないです。アルコール50度

<3> オクトモア06.1スコティッシュバーレイ

OCTOMORE 06.1 SCOTTISH BARLEY

終売品。先日名古屋のバーRubin's-vaseにて15mlだけいただいたボトル。ブルックラディ蒸溜所のボトルが2つ続いたのは単なる偶然です。2022年に飲んだウイスキーの中でぶっちぎりのNo.1。飲み始めのスモーキー感は、確かにフェノール値167ppmを誇るだけありますが、それよりも飲み進めるにつれて押し寄せる圧倒的な甘さ。その甘さの密度が高いのなんの。入口のスモーキー感とのギャップで、完全にノックアウトさせられました。熟成年数は5年だそうで、それでこの蜜のような甘さ。中身どうなってるんだ?アルコール57度

番外 ハイランドパーク12年(旧ラベル)

HIGHLANDPARK 12YEARS

最後に番外編。こちらも終売品ですが、通販などではまだぼちぼち見かけます。私は350mlボトルを3,000円弱くらいのお値段で購入しました。こちらは以前記事にしましたので多くは書きません。過去の記事をご参照ください。

古酒ウヰスキー礼賛 (1) ちょい古ボトル(オールドじゃないやつ)のウイスキーを試してみた

2023年もまた素敵なウイスキーとの出会いを期待したいと思います。

2023年のウイスキー展望

ウイスキーの今後を私が勝手に予想してみます。

ウイスキーバブルと言われて久しい昨今ですが、私は2023年の半ばから終わりにかけて、価格の高騰も含め、その流れはいったん落ち着くであろうと思います。長期熟成モノは、まだまだ10年くらいは品薄状態が続くでしょうが、主に中国での需要の減速が顕著になり、中~低価格帯のウイスキーは供給過多に陥ります。

ジャパニーズも例にもれず、需要の減速点に差し掛かるでしょう。今年はサントリー山崎蒸留所が創業100周年ですから、山崎銘柄界隈は相当盛り上がるし、山崎NAや12年は、ここ数年かなり出荷を絞っていた分、今年は大量放出が見込まれますね。一方で、ニッカの方は厳しいかも。余市10年も限定発売され、余市NAと宮城峡NAは店頭で見かける機会も増えましたが、2019年のディープブレンドナイトクルーズ以降、中~低価格帯のウイスキーで目立ったヒット商品がないのが痛い。私はニッカファンなので、この状況はちょっと切ない・・・。

乱立するジャパニーズのクラフト蒸溜所は、間違いなく戦国時代に突入すると思います。今まではどの蒸溜所も、シングルモルトを出せばプレ値で右から左へ売れていましたが、今後ブランドイメージを確立できない蒸溜所は、確実に収益を落としていくと思います。ウイスキーの熟成には10年15年と時間がかかるのに、15年後には収益悪化で蒸溜所閉鎖なんてことも有りうる。まあ私にとっては、来年再来年くらいには、熟成の進んだジャパニーズクラフトウイスキーをようやく適正価格で買えるのではないか、と少々期待しているのですが。

一部の品薄ウイスキーの争奪戦にかまけて「ウイスキーバブルはまだまだ続くんだぜぃ!」と思っていたら、いつの間にかウイスキー全体で売れ行きが落ちていた・・・。2023年はそんな年になる予感がしております。

まあ、私の予想なんでね。多分当たらないと思いますよ。来年の今頃に、この記事を読んでくださり、予想を大外しした私を鼻で笑ってくださいな。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

バスカー トリプルカスク アイリッシュウイスキー 40度 700ml
価格:1880円(税込、送料別) (2023/1/5時点)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ハイランドパーク 12年 ヴァイキング オナー 正規品 40度 700ml
価格:4980円(税込、送料別) (2023/1/5時点)

-ウイスキー, 食と嗜好品
-, ,

Copyright© 片山健太郎 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.